※当ブログ【歴史ファンの玄関:れふかん】に出てくる女暗殺者は架空の人物です。女暗殺者のことは、日本史を扱う際に、テーマをわかりやすく解説するための補助役とお考えください。


今回のテーマは、女暗殺者の私が検証した方がいいかな?
【検証】松平容保に幕府を裏切らせる企画。―容保が裏切ると幕府はどうなるのか。挑戦者は女暗殺者。―

任務内容:
対象人物・松平容保(会津藩主)に幕府への忠義を捨てさせ、裏切らせること。

成功した場合、幕末の歴史はどう変わるのかを検証する。
挑戦者:私。女暗殺者。
得意分野は脅迫、誘導、心理操作。
歴史に“もしも”を持ち込むのが今日の仕事。
【前提】ターゲット・松平容保のスペック
- 徳川一門・高須松平家出身(生粋の幕府側)
- 会津藩主、京都守護職を務めて尊攘派を取り締まる
- 徳川慶喜からの信頼厚し
- 「徳川家に殉ずること=生きる意味」と思っている超・忠義人間
- 一度受けた任務を断らないタイプの“忠義バグ搭載型人間”
これ、普通に考えて「裏切り工作対象としては最悪」である。
【STEP1】金で動かす → 失敗
試み:
長州藩ルートで巨額の金塊と引き換えに中立化を持ちかける。
結果:
→ 容保「金で忠義は売れぬ」
→ 会津家中も「主君がそのようなことをするはずがない」
→ そもそも金より徳川の名誉が大事という、武士道OS搭載者。無理。
【STEP2】脅迫する → 失敗

試み:
家族を人質にする、会津藩のスキャンダルをでっち上げるなどして動揺させる。
結果:
→ 容保「それもまた天命」
→ 家臣「我らが殿は死を恐れぬ」
→ どんな脅しも「忠義」フィルターで無効化。
【STEP3】心理操作 → 惨敗
試み:
「徳川を守るには逆に裏切るのが最良」と理論構築して説得。
例:「いま長州側に寝返って調停すれば、徳川家の存続を裏から支援できますよ?」
結果:
→ 容保「正しき行いには、正しき結果が伴う」
→ 「裏から支える」などのグレーゾーンが通じない
→ 彼の“忠義”は命令でなく信仰。説得という概念が通用しない。

【STEP4】女の色仕掛け → 拒絶

試み:
私が「表の顔は芸妓・裏の顔は工作員」として近づき、籠絡を図る。
結果:
→ 容保「女性と二人きりの場は控えたい」
→ 「身持ちが固すぎて逆に怖い」と芸妓仲間が噂するレベル
→ そもそも色仕掛け以前に、扉を開けてくれない。完封。
【最終結果】
試行手段 | 成否 |
金銭買収 | × |
脅迫 | × |
論理誘導 | × |
色仕掛け | × |
暗殺 | 成功するが歴史的影響が不明すぎてNG |
【検証:もし仮に容保が幕府を裏切ったら】
仮定:1867年ごろ、会津藩が幕府に見切りをつけ、新政府側(薩長)に寝返った場合
想定される影響:
- 新選組、壊滅
→ 容保がいなければ、近藤・土方らは活動の場を失い粛清される可能性大。 - 長州藩の京都掌握が前倒し
→ 禁門の変が起こらず、長州は汚名をかぶらずに済む。 - 会津藩は“薩長の仲間”として明治新政府に名を連ねる
→ 福島県は“逆賊の土地”ではなく“維新の功臣の土地”に。 - 白虎隊の悲劇は発生しない
→ 全国の修学旅行先がひとつ減る - 徳川慶喜、想定外の絶望を味わう
→ 「あの会津まで裏切ったのか……」と泣く慶喜が見られる
結論:幕府は想定より早く崩壊し、新政府の基盤も変わっていた可能性大。
【まとめ】
松平容保を裏切らせるには:
✅ 信念を削る
✅ 理念を混濁させる
✅ 自分自身に疑いを持たせる
↑これ全部、彼には効かない。

松平容保は忠義の鬼
【結論】
松平容保を裏切らせるのは、
火縄銃で戦車に挑むようなもの。(挑む場面を想像して欲しい)
暗殺はできても、思想は殺せない。
真に恐るべきは松平容保の揺らがない徳川幕府への忠義。
幕末・明治維新期には偉人がゴロゴロいるが、間違いなく彼はその一人だ。
