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兵庫県の警察官が舟券を勤務中に759回も購入していたニュース。↓
2025年7月25日のニュース【兵庫県警は、勤務中に複数回にわたりボートレースの投票券を購入した男性巡査部長(40)と男性巡査長(40)を戒告処分に、同僚3人に対して暴行を加えたなどとして男性警部補(42)を停職1か月の懲戒処分としたことを発表しました。以下略】

今回のテーマは、女暗殺者の私が経験を踏まえてエッセイで話した方がいいかな?
『任務中に舟券を買う余裕、私にはなかった』

「勤務中に舟券759回購入」だって?
任務中にスマホ?

私が最後に任務中にスマホを見たのは、ターゲットの顔写真を確認した一瞬だけ。
GPSはオフ、通話も通信も切って、通知ひとつが命取りになる世界。
それが「トイレで隠れて舟券購入」?
なにそれ、甘やかされてるにも程がある。
それをニュースで読んだとき、思わず手元の銃を落としそうになった。
私は、裏社会で名を知られた暗殺者。国家にも民間にも雇われたことがあるけど、どんな任務中でも、スマホを開いて競艇なんて買ってる余裕なんて、私には一度もなかった。
私は昔、南米の某国に潜入してたことがある。
首都の市場の屋台で働く女に偽装して、数日後に到着する対象を待ち構えてた。
40度近い気温のなか、身動き一つせずに五時間、発泡スチロール箱の陰で待機してた日もあった。
トイレなんてなかった。
影もなかった。
現地の警察に見つかったら拷問コースだった。
だから、スマホなんか……もう、腹の中に埋めて隠してたくらいよ。
それでも、私はミスはしなかった。
命令には忠実に。
それが「任務」ってものでしょ?

それが今の警察ときたらどうだ。
「手軽に投票できたので、罪悪感がなくなっていった」ですって。
いやいや、任務中の精神のタガ、緩みすぎでしょ。
あんたたち、現場で何見てるの?
トイレじゃなくて市民守ってよ。
スマホの舟券じゃなくて、犯罪の兆候見つけてよ。
私はかつて、任務中にくしゃみをした同僚がいたせいで、あと一歩のところでターゲットを取り逃がしたことがある。
そのあと、その同僚はどうなったか……って?
まあ、警告なんて生ぬるいもんじゃ済まされなかったわね。
少なくとも「戒告」じゃなかった。

なんで私の世界は、1ミスで命が飛ぶのに、
公務員は759ミスで「注意一発」で済むのか。
その落差に、今日も私はコーヒーを吹きそうになった。

まあいい。
こっちはこっちで、舟券の代わりに次のターゲットの顔写真をプリントアウトする。
スマホじゃなく、心に刻んで出かけるのが、プロってもんよ。
「業務に支障はなかった」とか言ってるけどね。
信頼ってのは、舟券よりも大切なものなの。
それを忘れた人間に、銃を預けたくない。
※当ブログ【歴史ファンの玄関:れふかん】のエッセイに出てくる女暗殺者は架空の人物です。女暗殺者のことは、現代社会史のテーマを扱う際に、テーマをわかりやすく解説するための補助役とお考えください。
