史実や合理性を踏まえつつ、「大坂城を攻め落とすために必要な忍者の人数」を想定して算出してみます。

🏯【前提条件の整理】
① 大坂城の規模(豊臣期)
- 建設者:豊臣秀吉
- 完成:1583年ごろ
- 天守:五重六階(※現存せず)
- 石垣・堀:大規模で、当時最大級
- 収容兵力:約30,000〜40,000人(大坂の陣時)
② 忍者の役割(戦術的想定)
忍者の仕事は「正面突破」ではなく、諜報・潜入・撹乱・裏門開放などの間接戦術が中心です。よって彼らは主力ではなく「破城のきっかけを作る」役割。
③ 忍者の能力(現実的推定)
- 単独または少人数で行動
- 潜入成功率は高くて50%前後(夜間・城構造による)
- 1人で開門、火薬設置、情報奪取などが限界
- 同時多発で効果を最大化する必要あり
🔢【必要人数の想定シミュレーション】

任務内容 | 必要忍者数 | 備考 |
城内潜入(複数ルート) | 約30〜50人 | 内応者との接触・構造把握・火付け等 |
外門破壊・開門班 | 約10〜20人 | 場所を特定し突入タイミング調整 |
撹乱班(放火・爆破) | 約30人 | 同時多発的な火災を誘発するため |
敵将暗殺・攪乱 | 約10〜15人 | 混乱拡大と士気低下目的 |
情報伝達・通信係 | 約10人 | 他班との連携維持用 |
予備・脱出補助 | 約20人 | 戦死・捕縛リスクに備えた交代要員 |
📌合計:おおよそ 100〜150人
⚠️補足:成功率と現実性
- この人数は「短期間で効果的に混乱させ、味方本軍の突入を助ける」ための最低限規模
- 成功率を考慮すると、200人前後が必要と見るのが現実的
- 例:甲賀・伊賀などから精鋭を招集した場合も、作戦成功には周到な準備が必要
🧠歴史的補足:大坂の陣での忍者活動

- 1615年の【大坂夏の陣】では、徳川方が伊賀・甲賀などの忍者を多数動員していたという記録が一部に残っています
- 潜入・間者活動・内応者工作などを通じて、戦意を揺さぶる活動が行われた可能性あり
- ただし、忍者だけで城を「落とす」ことは不可能で、あくまで補助・開戦導入役です
✅結論

豊臣期の大坂城を攻め落とす「きっかけを作る」ために必要な忍者の人数は、
最低でも100〜150人、現実的には200人以上 と考えられます。
これは「夜間に複数門を開け、混乱を引き起こし、主力軍を突入させる」という戦術的前提に基づいています。
感想とまとめ

200人の忍者(精鋭)に城内を攪乱されれば、いくら大坂城といえど危機に陥ることが判明!
無策ではいけない。
大坂城側も対抗するために多数の味方の忍者を雇う必要があるかも?
忍者対忍者の戦いが見てみたい。
(※当ブログ【歴史ファンの玄関:れふかん】は、他では味わえない、独自の考察を持ち味としています)