【風流】清原深養父の百人一首。百人一首36番。

月 清少納言
れふかん編集委員
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最後に清原深養父の百人一首クイズも用意しています。どうぞ最後までお楽しみください。

清原深養父とは?

清原深養父きよはらのふかやぶは歌詠みとして有名な下級貴族です。

その血統は天武天皇に始まり、天武天皇から数えて8代目の子孫が清原深養父です。

また、清原深養父の孫の清原元輔は10代目の子孫に、ひ孫の清少納言は11代目の子孫に当たります。

平安時代において清原深養父の家系は和歌が得意な歌詠みの家系として周囲から認められていました。

偉大なそのスタートラインに立っているのが清原深養父です。清原深養父は自身が百人一首36番に入選していて、その孫である清原元輔も百人一首の42番に入撰しています。

また、清原深養父のひ孫である清少納言も百人一首の62番に入撰しています。

清原元輔や清少納言が和歌を得意にしていた背景には、清原深養父からの遺伝的影響や、家風、脈々と受け継がれてきた和歌を重んじる家庭環境、清原深養父が残したたくさんの和歌が影響していたといえます。

そんな偉大な歌詠みである清原深養父でしたが、貴族としての面では下級貴族なので官位は従五位下でした。

清原深養父は大臣などになって活躍しなくとも、中古三十六歌仙の一人として和歌の世界で活躍して後世に多くの和歌を残しました。また、琴の演奏も得意としていました。

清原深養父の百人一首。

百人一首
百人一首

夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ

百人一首:36番

作者  :清原深養父

百人一首のこの和歌は月を愛でる宴の席で清原深養父が詠んだものです。

月の美しさを擬人法を使って表現しています。

清原深養父の百人一首の現代語訳

現代語訳。

夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ

短い夏の夜は、まだ宵のうちだと思っているうちに明けてしまった。月は今頃、雲のどのあたりに宿を取っているのだろうか。

宵=日が暮れてしばらく経った頃。

月が綺麗だからこそ、夜が明けると月はどこに行ってしまったのだろう? と考える人間の心情を上手く表現しています。

月に興味のない人間は、朝が来ても月がどこにいったのだろうなどとは考えません。

つまり人間にそう思わせるほどの月の美しさを清原深養父は百人一首の36番で歌っています。

もちろん実際に宵のうちに夜が明けることはありませんし、月が宿を取ることもありません。これらは文学的誇張表現や擬人法で、月の美しさをより一層引き立てています。

月

単純に『月が綺麗だ』と書くよりも清原深養父のように『夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ』と表現するほうがその美しさをより味わうことができます。

清原深養父は9世紀の人なので少なくとも現代よりも1100年以上も昔に生きていた人間ですが、現代人よりも月の美しさの表現に長けていました。

夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ

短い夏の夜は、まだ宵のうちだと思っているうちに明けてしまった。月は今頃、雲のどのあたりに宿を取っているのだろうか。

れふかん編集委員
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最後にお楽しみクイズをどうぞ

清原深養父の百人一首クイズ に挑戦

清原深養父の百人一首クイズに挑戦してみましょう。

クイズ

清原深養父の百人一首では何を詠んでいる?
清原深養父の百人一首で用いられている表現技法は?
清原深養父の百人一首と関係のない言葉は?
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参考文献。日本大百科全書。日本国語大辞典。国史大辞典。他。

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