
最後にクイズを用意しています。
楽しんでいただけると幸いです。
蘆名盛氏とはどんな人?

・1521年に蘆名家第15代当主である蘆名盛瞬の子として生まれる。
・妻は伊達稙宗の娘。
・実の息子は一人のみ。
・支配地域は会津地方。
・上杉家・佐竹家などの勢力と敵対、山内氏や畠山氏や二階堂氏や田村氏などの近隣の有力者と争い勝利する。
・武田信玄には一目おかれた。武田家と同盟を結び協力して上杉家の領地を攻めたこともある。
・享年59歳。
・山内氏や畠山氏や二階堂氏や田村氏を破り蘆名盛氏は大きく勢力を拡大した
・金山を開発した。
・子供を集めて優秀な家臣の卵を見つけたり、罪を犯した優秀な家臣を赦すなど、人事が巧みだった。
・たった一人の後継ぎ息子が酒の席で暗殺された。
・徳政令を何度も出している(6回以上とも)
・養子を含め後継者に恵まれなかった。蘆名家は衰退して江戸幕府の誕生の頃には会津藩として、あるいは他の○○藩の藩主としても残れなかった。蘆名家は蘆名盛氏が最初で最後の大勢力(全盛期)を築いて終焉を迎える。21世紀現在では【蘆名】姓の人は全国で30人ほどしかいないらしい。蘆名盛氏がその生涯で側室を持っていたら結果は変わっていたかもしれない。(*正室を一人しか持たなかったことは道徳面からは評価される)
蘆名盛氏のエピソード動画

蘆名盛氏のエピソード動画【1】
蘆名盛氏のエピソード動画【2】
蘆名盛氏のエピソード動画【3】
蘆名盛氏の逸話

蘆名盛氏の逸話【1】
たとえ話ですけど、あなたのために働くとても優秀な部下がいたとします。
その部下はあなたにとって貴重な戦力で、人間性も好ましい人物でした。
その部下が仕事で大きな失敗をして、あなたの権限でクビにしなければならなくなったとき、あなたはどうしますか? その部下を他の部下の前で特別に赦すと不自然です。
将来性を考えると、クビにしたくないのですが、クビにしないと他の部下への示しがつきません。
さて、戦国武将の蘆名盛氏は曹洞宗の禅僧を深く崇拝することにより、この問題を解決しました。
まず蘆名盛氏は全家臣に自分が日頃から禅僧を崇拝していることを周知します。
そして処罰するには惜しい人材が罪を犯したとき、
「私は禅僧に赦すように説得されたからお前を仕方なく赦すのだ」
と自然な形で家臣を赦しました。
赦すための口実を最初から用意しておく蘆名盛氏の周到さは中々のものです。
・蘆名盛氏の逸話【2】
会津地方の戦国武将、蘆名盛氏は50人から60人ほどの子供を集めて、
話したり眺めたりして、優秀な子がいると部下に取り立てた。
ところで蘆名盛氏は当時としては珍しく、妻が一人しかいなかったため、
血の繋がった後継ぎ息子は一人しかおらず、その息子も酒の席で暗殺されてしまった。
盛氏の死後、養子の後継ぎも暗殺されたりして、蘆名家は衰退した。
現代では【蘆名】姓の名前の人は全国に30人ほどしかいないらしい。
蘆名盛氏の逸話を聞いた感想と評価

・感想
後継者の暗殺? 私はそんな心配はしなくても大丈夫です。
だって私の後継者は最初からいな――、あれ?、悲しくなってきたのでこの話はやめます。
ところで、享年28歳だった一人息子が酒の席で暗殺(正確な犯人は不明)されると、蘆名盛氏は禁酒令を出したそうですね。
息子を亡くした悲しみのあまり自分自身がやけ酒を飲んでもおかしくないのに、偉いです。自分はちょっとしたことでやけ酒を飲みま――飲みたくなります。
蘆名盛氏の客観的評価

・Googleの推定月間検索総数10万回以上ー超有名人
・Googleの推定月間検索総数1万回以上ー有名人
・Googleの推定月間検索総数1000回以上ーちょっとした有名人
・Googleの推定月間検索総数1000回以下~500回以上ーなんとか有名人
・Googleの推定月間検索総数500回以下ー頑張れば有名人
(参考:織田信長の推定月間検索総数は約20万回)
・蘆名盛氏のGoogleの推定月間検索総数
=約800回
・蘆名盛氏の評価:なんとか有名人
蘆名盛氏の主観的評価
・主観による5段階評価
・蘆名盛氏は深く記憶に残るような印象的な人物だったか?
★★★☆☆ 3/5
・蘆名盛氏は聞く人の感情を動かすような逸話の持ち主だったか?
★★★☆☆ 3/5
・蘆名盛氏の残した業績は偉大か?
★★☆☆☆ 2/5
・総合評価
★★★☆☆ 3/5
蘆名盛氏のエピソードからわかる教訓

・言い訳を事前に準備しておくと後で楽かもしれない。
(蘆名盛氏の場合は家臣を赦すための言い訳を事前に用意)
・自分の大切なものを奪おうとする悪意に注意する。
(蘆名盛氏の場合は後継者を狙われた)
参考文献。日本大百科全書。世界大百科事典。日本国語大辞典。国史大辞典。日本人名大辞典。日本大百科全書。他、図書館の多数の書籍。
私も蘆名盛氏のような上司がいる職場に転職したいものです。
あっ。優秀な部下しか赦してもらえないのか――。